まるで、熟した林檎のような恋でした。





好きな子とのラストシーン。


俺は、“かっこいい俺”を装えるだろうか。


そんな余裕、生まれない気がしてならない。




太陽の光が、照らして、透かす。

俺の初恋の終着点を。






駅から徒歩で10分もしない距離に、目的地は在る。



遊具のある砂地、青々とした芝生、自然に囲まれた池などある、面積の広い公園だ。


この地域では、有名なデートスポットの1つらしい。




「わあ……!」



公園の敷地内、奥のほう。

芝生に隣接する、花畑。


喜色の感動を漏らし、りんごちゃんはすぐ近くまで駆け寄った。



赤、白、黄、桃、青、紫。

色とりどりの花たちが、俺たちを出迎える。