まるで、熟した林檎のような恋でした。






そわそわしつつ、指定した駅内の待ち合わせ場所へ向かう。



りんごちゃんはもう来ているかな。

どんな格好して来るんだろう。




「……あ、いた……」



他にも人が大勢いる中、瞬時にりんごちゃんを発見した。


やはり、俺は、りんごちゃんを見つける天才なのかもしれない。



まだ10分も前なのに。

そんな些細なことだけで、胸がいっぱいになって、満たされる。




ふわふわな髪のサイドを編み込んだヘアスタイル。


林檎色を淡くしたみたいな色合いの、柔らかなブラウス。


デニムのサロペットに、スニーカー。


手には、大きなトートバックが。




学校の時とは、違う。

制服姿以外のりんごちゃんと会うのは、初めてだ。



想像以上に可愛くて、つい見惚れてしまう。


俺のために可愛くしてくれたのかな、なんて図々しく考えてしまうほど、可愛すぎて困る。