まるで、熟した林檎のような恋でした。





澄んだ瞳が、まん丸になっていく。

驚きを隠せていない。



「実は、りんごちゃんをデートに誘いたくて、ここに来たんだ」



薄紅色の頬を掻きながら、頼りなげにはにかむ。



「で、で、デート、ですか?」


「うん。2人でピクニックしないか?」


「ぴ、くにっく……」



今朝、碧と要が考えに考えた末に、提案してくれた案。

ピクニックデート。



デートなんてしたことないから、リードできるかわからないけど、りんごちゃんとならどこでだって楽しめる自信がある。




「やっぱダメか?」



『なんでもします!』とは言ってくれたけど、こういうのは反則だろうか。



少し背中を丸めて、りんごちゃんの目線に近づく。


不安げに窺ってみると、りんごちゃんは顔を真っ赤に焦がれていた。