まるで、熟した林檎のような恋でした。






「本当は、ご迷惑をおかけしたお詫びに、何かしたいんですけど……」



申し訳なさそうに、しゅんとする。


りんごちゃんの頭を撫でたい衝動を、ぎりぎりで我慢した。



「私に何か頼みごととかありますか?私にできることなら、なんでもします!なんでも言ってください!」



いい子だなぁ。

優しくて、純粋で、真っ直ぐで。


俺には眩しすぎる。



「それじゃあ、1つ、いいか?」



人差し指を立てて「1」を示せば、りんごちゃんは食い気味に「はい!」と明るく返事した。



ここで頼むのは、ずるいかな。


だけど、これで最後だから、大目に見てくれ。




「今度の日曜日、俺とデートしてほしい」