まるで、熟した林檎のような恋でした。





わっ!!、と。

俺だけでなく、ギャラリーで観戦していた見物人たちも、盛り上がる。



……第2クォーター早々、部長に負けた気がする。



「嫌味なくらい、見せつけてくれるねぇ」



そばで碧も、不敵に笑っていた。



「俺たちも負けてらんねぇなー」


「そうだな」




そうだ、負けていられない。


敵いっこないと決めつけていたら、いつまで経っても勝てやしない。



部長がかっこいいことなんか、とうに知ってる。


だったら、近づけるよう、追い抜けるよう、貪欲に努力するしかない。




勝負はこれからだ!





白熱した試合展開に、ギャラリーからの応援の声がよりいっそう増していく。


逆転、逆転、また逆転。

未だに均衡状態は崩れない。