まるで、熟した林檎のような恋でした。






インターバルが明けた。

第2クォーターが始まる。



体育館いっぱいに、熱気が立ち込めていた。




現在、ボールはこちらサイド。


ダンッ、ダンッ。

碧が、強く床にボールを突いている。


華麗な手さばきで、相手を圧倒させる。



ドリブルから流れるように、ダンッ!と大きくボールを弾ませた。


床に跳ね返ったボールは、俺の手元にやって来る。




始めは、軽いドリブル。


息を吸って、吐いて、吸って。

心音のざわめきを抑えた。



比例して、だんだんドリブルの速度を上げていく。



行ける……!


タイミングを見極め、ディフェンスを抜いた。