まるで、熟した林檎のような恋でした。





第1クォーターではレイアップシュートは何回か決めたけど、かつての失態はその程度じゃ埋まらない。


次はもっと、ガツガツシュートを打っていこう。



頑張らねぇと。

恋も、試合も。




「……それにしても……」



一度伏せた瞼から、視線を覗かせる。


真っ赤な顔のりんごちゃんを、射抜いた。



今度は本当に目が合い、反射的に俯く。




……やっぱり、違和感を覚える。



今日のりんごちゃんは、どこかいつもと違う気がしてならないんだ。


どこが違うのか、と問われれば、うまく答えられないのだけれど。




「うーん……」


「人のイモウトをチラチラ見て、唸ってんじゃねぇよ!」


「いってぇ!!」



横から頭を殴ってきたのは、りんごちゃんのお義兄様。


こ、この人、ガチで殴りやがった……。ひでぇ。