まるで、熟した林檎のような恋でした。





碧のミスをカバーしようと、ボールを取り返そうとしたが、相手チームの勢いに押されてしまう。


俺のガードを押し切り、バスケットへ走りこまれる。


片手でリングにボールを放り、シュートを打たれた。あっけなく相手チームに得点を入れられる。




あっけなく逆転され、俺らは反撃し始めた。



刹那。

第1クォーター終了の合図が、響いた。



2分間のインターバルに入る。




「芹沢、お前は小佐田に対してだけ力が入りすぎなんだ。もっと力を抜け」


「みぃちゃん、言い方厳しすぎー」


「お前がゆるすぎなんだ!」



みぃちゃんが、時間が許す限り、選手にアドバイスしていく。


第2クォーターからは選手を交代し、1年も参加させるらしい。



みぃちゃんの話を右から左に流しながら、水分補給をする。



無意識に、りんごちゃんのほうを仰いでいた。



……あ、今、目ぇ合った?


いや、俺じゃなくて、部長だったかも。

いやいや、やっぱ俺だったかも。



心の中で自問自答を唱え、結果「俺にしとこう」とポジティブな考えにまとまった。ポジティブって大事だし、うんうん。