まるで、熟した林檎のような恋でした。





次いで、選手たちも「お願いします!!」と一礼する。


それぞれ定位置につく。



両チームの選手1人ずつが、ジャンパーとして、センターのサークルに踏み入れた。その中央には、ボールを抱えた審判もいる。


こちらのジャンパーは、部長だ。




手首と足首を回しながら、横目にギャラリーのほうを捉える。


試合の緊迫した空気に息を呑む、りんごちゃんが見えた。



「……よし、頑張ろ」



モヤモヤとした違和感は、未だに拭えない。


すぐにでも取っ払いたくて、両頬を2回叩いた。




まもなく、試合の幕が上がる。



準備が整い、審判が真っ直ぐボールを上に投げた。


ジャンパー2人も、高くジャンプする。


相手チームより部長のほうが早く、ボールをタップした。





――試合、開始だ。