まるで、熟した林檎のような恋でした。





今日こそ、いいところを見せたい。


きみの瞳に、少しでもかっこよく映りたい。


夢中にさせたい。



いいプレーをして、勝ちたい。




「お、俺っ」


ほのかに声を張らして、ギャラリーまで響かせる。



「全力で頑張るから!だから、俺のこと、見てて!」



好きな人じゃなく、俺を。



目の下が、熱い。

耳も熱い。


甘酸っぱい、その熱さえ、愛おしい。




揺らぐ眼が、俺だけを見つめる。頬を深紅に浸していた。


ちょっと戸惑って、りんごちゃんは頭を小さく幾度も縦に振った。



2人とも、さらに、顔が熱くなる。



やばい、超嬉しい……!




「こーうー?」


……うん、来るだろうなって思ってました。



「ぶ、部長……」