まるで、熟した林檎のような恋でした。





告白された時、最初は罰ゲームかと疑った。


でも、真剣な顔を見たら本気なんだとわかって、純粋に嬉しかった。



一目惚れだと聞いて、びっくりした。


私なんかに一目で惚れてくれるような人がいたなんて。



知れば知るほど、意識してしまって……戸惑う。




自分1人じゃ抱えきれなくて、たまらず麻莉ちゃんに相談した。


私に好きな人がいることも、更科先輩に告白され、この前は一緒に帰ったことも打ち明けた。



ただ、私の片思い相手が誰なのかは、教えられなかった。


気持ち悪がられるのが、怖くて。





「……って、私の話はいいの!麻莉ちゃんの話を聞かせて?」



無理やり話を終わらせたら、麻莉ちゃんは仕方なさそうに肩をすくめた。




「仮入部期間の初日に、バスケ部に見学しに行ったの覚えてる?」


「うん」


「その時にさ、芹沢先輩が軽々と3ポイントシュート決めてたでしょ?」


「うん、すごかったよね」


「初めて喋った時は、ちょっとチャラい、犬みたいな先輩だなって印象だったの。だけど、ゴールを決めた芹沢先輩は、全然印象が違くて」