まるで、熟した林檎のような恋でした。





今回は前回よりひどい。ダサすぎる。


あ、でも、たまたま運よく小佐田が目撃していなかった可能性も……。



わずかな期待を胸に、小佐田のほうをチラ見してみる。



「さ、更科先輩、ど、ドンマイです!」



……ばっちり見られてた。

しかも励まされた。



あー、悔しい。


惚れさせたいのに、いつだってこっちが惚れてばかりだ。




「お前って、ほんと不器用だよな」


「んなこと、とっくに自覚してるっつの」



碧にしみじみ言われ、俺のハートはもうボロボロだ。ちくしょう。




「タオルとドリンク、もらいに行こうぜ~」


「……ああ」


「小佐田ちゃんからもらえるんだから、もっとしゃきっとしろよ」


「そう、だな」


「引きずりすぎー。メンタル豆腐か」



豆腐は弱すぎだろ。さすがに揚げ豆腐くらいは丈夫だわ。……多分。