まるで、熟した林檎のような恋でした。








オレンジに呑み込まれた、放課後。



よーし、放課後も張り切って練習するぞー!

と意気込み、体育館でストレッチをしていた。



が。



「……へ?」



部長の集合のかけ声で、集まってみれば。


なぜか、部長の隣にジャージ姿の小佐田がいた。



え?え?

どうしてここに小佐田が!?


予想外すぎて、軽くパニック。


と、と、とにかく状況説明、求む!



「急用があって来れないマネージャーの代わりに、俺のイモウトであるりんごが、今日だけ臨時でマネージャーの仕事をしてくれることになった」



イモウト、をやけに強調してた気がするが……そんなことは今はどうだっていい。



小佐田が、1日マネージャー!?


ってことは、つまり、放課後の時間は小佐田が近くにいるってことか!?



これは、もしかしなくとも、この間シュートを外したダメシーンを挽回するチャンスなのでは!?




「幸、よかったじゃん」

「お、おう!」

「頑張れよ」


碧と小声で内緒話をし、ファイティングポーズをする。