まるで、熟した林檎のような恋でした。





精一杯の3文字。


へにゃへにゃな声で聞こえづらかったかもしれないが、俺にしては頑張った。



伝われ。

不器用な、この想い。




「……え、好きって……え?」



あ。

ほっぺ、赤い。



瞳がさらに丸く、小さくなって。


一度は治まりかけた熱が、また高ぶる。



……伝わった。




「彼氏がいるかもしれないけど、諦められなくて……」


「か、彼氏!?彼氏なんていません!」



慌てて否定する小佐田は、耳まで真っ赤だった。



そう、なんだ。

彼氏じゃ、ないんだ。


心の中で、ホッと安心する。