その子はあたしに背を向けているから、顔が分からない。
「日向くん?」
「友美先輩、でしたっけ。」
「そ、そうだよ?」
「帰ってくれません?」
「…っ、け、けど!」
「おい、ヒカゲ行くぞ。」
「え、ちょっと!」
ヒナタはあたしの手掴み、その子から離れようとした。
すれ違う時あたしはその子を見た
「……っ!」
その子はとても可愛いかった
けど、
その子の目は
嫉妬と、憎しみ
それで溢れていた
目が
『あなたはヒナタくんの何なの?』
そう語っているようだった
あたしは思わずクス、と笑ってしまった
その子に聞こえたのか分からないが、
ますますその子を纏うオーラがより黒くなった気がした。



