HelloWeen.Kiss


「うん。この魔法の効き目は効果抜群だからね!」


気分が晴れていたあたしとは反対に
気分が悪くなったヒナタ。


なんか申し訳ないと流石に思ってしまって、簡単な治癒魔法をかけた


「お前は俺を殺す気なのか?あぁ?」


「…ひっ!ち、違う!ヒナタを元気付けようと!」


「は?俺が元気ないように思えたのか?」


「うん…」


…っていうのは、嘘で。


なんとなくぱっと思いついた事なんだけど。


「…ったく。俺のことは気にしなくてもいい。」


ポンと、優しくあたしの頭を叩いた


チクリ、とあたしの心を小さな針で刺したように胸がいたんだ


『嘘』がこんなにも痛むものだとは思いもしなかった


「あのね、ヒナタさっきの」


ヒナタに謝ろうとした時だった


「あ、日向くん!」


あたしとヒナタの間にいきなり入ってきて、ヒナタの名前を呼んだ


その声は可愛らしい女の子の声だった


「日向くん、偶然だね!」


「……」


「日向くん、こんなところで何してるの?散歩?だったら、私と同じだね!」


その子はあたしのことが気付いてないのか、一方的にヒナタに話しかける。