人間界の炎を眺めながらヒナタに頭を撫でてもらってる
ちらりとヒナタの顔を伺うと、眠そうに目を細めていた
「眠い?」
あたしがそう問いかければ
「んー…」
よく分からない返事だった。
「寝るの?」
「寝ない。」
「だったらなんで起きてるの?」
「俺が寝たらお前が1人で過ごすことになるだろ?」
始めてあったばかりなのになんでヒナタってこんなに優しくこんなあたしを接することが出来るの?
「1人で過ごされたらこっちが迷惑。寝てる隙に好き放題されたらたまらないからな。」
「……」
やっぱり前言撤回。
どうやら人間ってのは下心っていうのがあるみたい。
優しいのに
時に意地悪になるヒナタ。
ヒナタは天界と下界の中間なのかしら。
それとも
人間は天界のような優しい心を持ち、
下界のような醜い心を持った生き物なのかしら。
本当、人間ってのは分からない。