今時の高校生はこんな事してる人は少ないだろう
だけど、俺は何故かこの約束をする時にするゆびきりをやめることはできない
「下界ではそんな事しないからなんだか面白い。」
「なら、もっと約束事増やすか?」
「え、それは無理。もう一回やって!もう一回!」
「最後だぞ?」
俺はもう一度ヒカゲに同じことをやった
「もう一回!」
「しつこい。」
「ねーねー、もう一回だってば!」
「やらない。」
「えー。面白くないの。」
俺はヒカゲを無視して薄暗くなった部屋に電気を付けようとスイッチに手を伸ばす
けど
その手を引っ込めた
「そこで待ってろ」
おれは一言ヒカゲに残して台所へと向かった
台所で使わない小皿とロウソクを何本かとマッチを箱ごとを取り出しリビングへと向かった
「ヒナタどこに言ってたの?」
「これ取りに行ってた」
「ロウソク?と、マッチ?とお皿?」
「あぁ。」
俺はテーブルの上を軽く片付け皿を真ん中に置いた
ロウソクに火を付け皿にろうをたらし、その上にロウソクを立てる
「わぁ!炎綺麗。」
ロウソクに顔を近付け眺めるヒカゲをみてほっとした