「いけいけ!そこだ!日向!」


「静かにゲーム出来ないわけ?」


この空間の外から騒がしい声が聞こえあたしは目が覚めた


「…夢久しぶりに見た。」


あたしは眠たい目をこすりながら呟いた


意識がはっきりしていくうちにだんだんと夢の内容を忘れていく


「……まぁ、いいよね。」


あたしは扉に手をかざした


「開いて。」


ほんのすこしだけ魔力を込めた


ガラ


そうすると自然に横に開く扉



扉の向こうにはヒナタともう一人の人間が四角い光ものに向かって何かをいじってた


「ヒナタ!」


あたしは彼の名を呼ぶ


「おい、ヒカゲなんで襖ひらいてんだ?何か細工でもしたのか?」


四角いモノからあたしへと視線を移す


「もちろん。あたしの呪文で開くようにしたの。」


あたしは空間から出ようとする


けど、光が眩しくて出ることができなかった。


もう一度扉は閉めずにその空間に入った