すると女の方は一歩前に出て俺の近くで囁いた


「Trick or treat」


それはもう見たことがない恐ろしい笑みで


俺は寝起きもあったし、びっくりして声が出なかった


頭の中が真っ白になった


すると今度は指を鳴らした


俺の足元から醜い顔を持ったゾンビたちが出てきた


この時もまた驚きすぎて固まっていた


…そう


ただこれだけなのに


女に「住ませて」と、頼まれた


しかもその女は人間じゃない


魔女だった


俺はそんな事実が認めなくてそいつを置いて家へと帰ったのだが、ついてきてしまった


で、今に至る


「あーっ!くそっ!」