「これなんて言うもの?」
「……スノードームだ。」
「スノー?えーと、雪…だったけ?」
「あぁ。ほら、これをこうして…」
人間はあたしの手から取るとスノードームを逆さまにした。
「え?そういう向きが正しかったの?」
「違う。ほら、見てみろ。」
逆さまにしたものをまた元の向きに戻した。
すると、白い粒みたいなのがハラハラと下に落ちいく
「わぁ…!凄い、凄い!」
あたしは見たことのない光景に瞬きすら忘れるほど魅入った。
白い粒がもう落ちて来なくなると残念な気分になった
「落ち込むな。ほら、見ろ」
もう一度、逆さまにして元に戻す。
するとまた白い粒がゆっくりと落ちていく
「逆さまにしたらまたなるのね。」
「あぁ。ほら、やる。」
ポイッとあたしに向かってスノードームは投げられた
「…っわわ!」
あたしはタイミングよくキャッチする。