そんな時ソウタくんが間に入って止めた
「お兄ちゃん、お姉ちゃん。喧嘩したらダメだ!」
「え?」
「喧嘩?俺たちが?」
「うん。」
あたしたちはお互い顔を見合わせて小さく笑った
「喧嘩してないよ。喧嘩したとしても喧嘩するほど仲がいいっていわない?」
「確かに聞いたことある!」
「なら、俺たちはそういうこと。仲はいいよ。ね、ヒカゲ。」
「うん。そうだよ?」
「そっか、そうだよね!」
ソウタ君の顔がみるみるうちに笑顔になった。
「……っ。」
「ヒカゲ、殺したら駄目だよ。」
耳元でメイが囁くように告げた
あたしは我に返って自分がしたことを思い出した。
「…ごめん、メイ。」
「とりあえずこの手を収めようか。」
ソウタくんに向けた手をそっとメイは下ろす
「お姉ちゃん?」
ソウタくんは心配そうにあたしを覗き込んだ。
「なんでもないよ。ソウタくん、お母さんは?」
「んーとね…」
ソウタくんはあたりを見回した
「あっ」と何かを指さしていた
「そうたー!どこー!」
「ままー!」
ソウタくんは母親らしき人を見かけるとその人間に向かって行った
「さて、再開しようか。」
「うん。」
あたしたちは静かにその場を後にした。



