上からか?


ま、そんなことないか。


俺は冗談半分で上を見上げた


「……!な、なな…っ!」


上には人らしき人が浮いてた


1人は棒に横座りしてて
もう一人は宙に浮いていた



目をこすってもう一度みる


けど、何度見てもそこいた



「頭…おかしくなったのか?」



「おーい!日向!先に行くなよ!」



「……いやいや、錯覚だ。」


「日向?何言ってんだ?」



「慎、上に何かいる。」


俺は一瞬慎に目線を向けて、再び空を見た


「はー?何も無いぞ。疲れてんじゃないのか?」


「…いや、さっきまではあった。」


一瞬、目線をうつしただけなのにさっきまでいたのがいなくなってた。


可笑しい。


「何があったんだ?」


「人が浮いてた。」


「…早く帰ってお前はもう一回寝た方がいい。」


そう言って慎は俺の腕を引っ張って歩き出した。