「ひーなーた!聞こえてるのか?」


「…ん。」


「ったく。もう4時だぞ。それにもう学校終わったし。」


ぶつくさ言いつつも俺の鞄を持ってきてくれてる。


「さんきゅ…」


「おう!」


言い忘れたけど俺の名前は日向(ヒナタ)。


名前に似合わず俺は夜が好きだし朝は眠いから嫌い。


はっきりいって1人のほうが好き。


慎は俺の性格のことをよく知っててくれてるから、俺を出来るだけ1人で過ごせるように必要以上に話しかけてこない。


ありがたいっちゃ、ありがたい。


申し訳ないとかそんな気持ちは無い


慎とは幼稚園の頃から、今現在の高校三年生までずっと一緒だったから。


「ほら、暗くなる前に帰るぞ。」


慎は先に屋上から出て行った


「ふわぁ…、」


俺は空を見ながらまたひとつ背伸びをして、屋上を後にした