「あの2人に本当のことを言ったらダメでしょ?だから、フウに引っかかれるのよ。」


メイの頬に赤い3本の線がついてた


「だって本当のこと…っイテテテ」


「染みるから我慢してよ。」


あたしは塗り薬を頬に塗った


みるみるうちに傷が治る頬。


それと同時に再び先生の声が聞こえた


「揃ったようなので、そろそろ行きますよー!」



先生が呪文を唱えるとあたりは真っ白に包まれた


あたしたちはぎゅっとお互いに目を瞑り手を繋ぐ


毎年のように先生の声が響く


『掟は必ずまもりましょう。』



と。



言われなくてもいつもしてるじゃない。


あたしは心の中でそう思った


けど、


今年はなんだかいつもと違う予感がする




















そう、



危ない予感が。