いちばん。

それから駅までの道を二人で歩いた。



早く帰りたかったはずなのに、祥の次の言葉にあたしは突然立ち止まってしまったんだ。



「あれ、矢神さん?奈美さんとより戻ったんかな」



祥の視線を辿ると、そこにいたは間違いなく隼人と隼人の腕に自分の腕をからめて歩く奈美ちゃん。



「そういえば奈美さん彼氏と別れたらしいし。やっぱお似合いだな!」



無邪気に言う祥の言葉に胸が痛くなる。



いつかはこうなるかもしれないってわかってたよ?
だけどだけど、信じたくなかった。



隼人の側にいたかった。
優しい笑顔をあたしにも向けてほしかった。



やっぱりあたしの入り込む隙間なんてなかったんだよね?



隼人にとって奈美ちゃん以上なんていないんだよね?
あたしじゃ奈美ちゃんの代わりにはなれなかった。



「そうだね」



それしか言えなかった。
涙を堪えるので精一杯だった。