世界で一番ソラに恋した。



「あゆも可愛」

「待って、言わないで、変な汗出てくるから、てか全身から出てる。ひー。脂取り紙!!」

カバンを漁ってると、奈菜がコツンと頭を叩いてきた。

「テンパリすぎ。男は褒めてなんぼよ」

「くくくく。可愛い。家で飼いたい」

「一家に一人って感じよね」

「超分かる」

久保先輩と奈菜が人の事をペットの様に言っているから睨もうとしたら、奈菜が久保先輩の腕に手を回しているのを見てしまった。


すぐに逸らしたけれど、きゃー。

ちょっと羨ましい。


「あゆは、手繋ぐのよりあっちがいい?」

ソラ君にそう言われて、真っ赤になりながら首を振る。
気づかれてたのか。


だから、おずぞずと手を差し出すと、ソラ君はくっと笑った。

そして、さらさらした手を繋いでくれたんだ。