「どうしたの?」
「二学期から、俺、私立の全寮制の高校に転入する」
好きで、好きで好きで。
「――え?」
ソラ君しか見えていなかった私には、その言葉が信じられなくて固まった。
固まることしかできなかった。
何度も何度も、頭の中で言葉を反芻させても、理解なんてできない。
理解なんてしたくなかった。
「私立の全寮制って、土曜に私の家で話していた狭い部屋って言ってた高校?」
ソラ君がやけに詳しく話していて、気にはなっていたけれど。
というか、ソラ君、そこ、狭くて良い反応してなかったのに。
「ん。あゆと屋上で初めて会った日、あの日に先生と話しあってて丁度、決めた後だったんだ。せっかくあゆとこうして一緒の時間を過ごせたけど、でも俺――やっぱどうしてもあいつも親の顔も見たくなくて」



