好きになる要素がないじゃないか。 私には好きな人がいるんですよ?先輩。 『雅 先輩は優しいです。 けど、顔を見たことがないので…』 最初に私が言ったこと。 次の日から、放課後に毎日 私に会いに来るようになった。 文章的にクールな印象しかなかった雅 先輩は、それとは全く違って、茶髪にオシャレな眼鏡という、結構チャラい感じの人だった。 あの人…―私の好きな人とは真逆。