「咲。すき。」 「あ、ありがとうございます…?」 地球温暖化のせいか、秋のはずなのに無駄に暑い10月。 制服の移行期間は とっくに過ぎているのに、私。 神条 咲は未だに夏服だ。 そして、目の前に居る彼も。 こんがりと焼けた肌は健康的で、さすが元サッカー部だと思う。 私と言えば、帰宅部なのに地黒だから、他の人より少し白い程度。