俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~

「姫乃、A組の列……わかるな」


今度は姫乃がぶつからないよう注意しながら、ゆっくりと足を止めた。


「えっ……わかんない」


おい!






「一番端だろ。“川合”だから、前から10番目ぐらいの空いてる席が

お前の席のはず。そこに座っとけ」


「えええっ!? できないよー」


「やれよ」


にらみをきかせると、ビビッたのかシャキッとを伸ばした。


「はいっ、がんばる」


遅れてきた俺たちに気づいた先生が、こっちを見て気難しい顔をしている。  


やべぇ、こっちに来る。


姫乃の背中を乱暴に押し、


俺は体育館のステージに向かって走った。