俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~

「いや、それはナシ。姫乃が久々にウチに来るし、家で食えよ」


「悪い! さっき彼女と会って、そういう話になって。断れなかった」


「俺の約束の方が先だろ。そっちを断れよ」


「こういうのに、後先はないんだよ。どっちを優先したいかってことが重要なわけ」


指を1本立て、チッチッとする仕草に余計イラッとした。







「姫乃……ウチの学校に来てからハデになった。

兄貴に会うの楽しみにしてるけど、それでも会わなくていい?」


その言葉に、兄貴が反応した。


「えっ、そうだっけ。以前は、地味だったことは覚えてるけど……

どんな顔だったか、あんまり覚えてないな」


同じメガネに三つ編みでも、姫乃の印象は木崎より薄いんだな。


「あっそ」


「そろそろ、練習戻るな。それと、明日から合宿に参加することにしたから」


「……はあっ!?」