俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~

「レオ、見てないでお前もこっち来いよ」


「俺はいいって……」


「今からでもバスケ部に入れって。お前なら、レギュラー確実」


首からかけたタオルで汗を拭いながら、兄貴がさわやかに笑う。


「バスケは好きじゃねーの」


兄貴がやってるからな。







中学のとき、一度は入ったバスケ部。


だけど兄貴が目立ちすぎていたから、俺の周りも騒がしくなることが想像できてやめた。


「なんで帰宅部? それ以上、勉強してどーする。

期末テストも不動の1位だったんだろ?」


「べつに、そのために入らないわけじゃねーし。それに、今は2位」


「レオが2位!? 1位は?」


中等部のときから、俺が毎回1位だったのを知っているから、かなり驚いてる。


1位は、ウチのクラスの木崎珠。


姫乃の友達で、アイツの過去をとさせるような、メガネに三つ編み姿。


たまに姫乃から聞く木崎の発言は、結構斬新。


球技大会でも、堂々の学年優勝を勝ちとった。


人は見た目によらないってヤツなのかもしれない。



「同じクラスの女が1位」


「えっ、女に負けてるのか! それは、部活に入ってる場合じゃないな」


だーから、部活と勉強は無関係だっつってんだろ。