俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~

家の前であいさつしても、返事が返ってくることはあっても、こんな風に目が合って笑いかけてもらうことなんてない。


いつも横目だったり、他の女の子とイチャついてる最中だったりするから……。


あいさつだけで満足していると、レオがうしろからあたしを小突いた。







「さっさとしろよ」


雄くんにこの姿を見てもらうことが、今日のあたしの最大の目標だったけど、


レオはきっと、もっと話せよって言ってるんだよね。


「はいっ。え、と……今日からここに通うことになったの。学園内で会うこともあると思うけど……その、よろしくね」


あたしはなにを言ってるんだろう。


自分でもわけがわからなくなってきた。


もっと、別の会話をしたいのに。


あたし、かわいくなった?


少しは、雄くんの周りにいる女の子たちに近づけた?


雄くんの目には、どんな風に映ってるのかな。


気になるよ……。


言いたいことをまったく言えずにいると、雄くんがフッと笑った。