俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~

「見てみたいな〜、イケメン兄弟対決」



兄貴の彼女が、俺らを見比べる。



「そうだな。いつか対戦しような、レオ。じゃ、そろそろ行くよ」



笑顔で女と立ち去る、兄貴の背中を見て思うこと。



実力がどうっていうより、兄貴と勝負しても



……気持ちで負けるかも。








もし、


その試合を姫乃が見ていたら……。



アイツは、兄貴が勝つことだけを必死に願うだろうな。



そう考えただけで、気持ちが重くなる。



なんだよ俺……



全然、吹っきれてねーじゃん。