俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~

やわらかな春風を感じる余裕もないまま、スピードと揺れに耐えながら、なんとか学園に到着。


レオってすごい。


15分ほどで着いちゃった!


これなら余裕で間に合う。






「兄貴、見ーっけ」


「えっ、ホントに!? どこどこ?」


レオの背中ごしに前方を見ると、校門のところで3人の女の子に囲まれて頭ひとつ飛び出ている、長身の男の子を発見した。


わっ!


相変わらず、すごい人気。