俺だけ見てろよ。~幼なじみに恋してる~

急いで家の前に停めてあったレオの自転車のうしろに乗せてもらう。


ふたり乗りなんて、初めてだよ。


大丈夫かな、落ちないよね?


こういうときって、どこをつかめばいいの?


レオのお腹?


きっと、くすぐったいよね。







レオとこんな風に話すのは、高校の制服採寸のとき以来。


レオとは同じ学年だけど、中学が別になってからは、ほとんど話すことがなかった。


というのも……。


「あぶないから、どっかつかめよ」


「はいっ」


とりあえず、なにも考えずギュッと背中にしがみついた。


「くっつきすぎだろ!!」


「きゃーっ、ごめんなさい」