どうして、春雪?
あきは姉ちゃんなんて愛してない、って言ってたじゃない。
愛してるのはいろはだけだ、って。
これからは俺が守る、って。
私は溢れてくる涙をTシャツから伸びた腕でぐっとこすり、歯を食いしばった。
私は信じる、春雪のこと。
だって私は春雪を愛してるから。
私が見ているとは知らずに、あきは姉ちゃんと春雪のキスは続いた。
街灯のもと、何かがきらっと光った。
それにあきは姉ちゃんが気づいて、拾い上げた。
「あら、ハルユキ。車の鍵、落としてるわよ?」
それは私が紅と一緒になって探した、あの鍵だった。
春雪、なんで生徒の落とし物なんて言ったの?
春雪の、車の、鍵なんでしょ?
どうして隠すの?
私には秘密なんか作らないでよ。
あきは姉ちゃんの声がさらに続く。
「このリボン、私がつけたのよね。まだ学生だったときに」
懐かしそうに灯りに鍵をさらし、ふっと視線が動いた。
窓から覗いている私とあきは姉ちゃんの目が合う。
あきは姉ちゃんは自慢げににこっと笑うと、
「ハルユキ、もう一度、キスして?」
春雪は私に気づいていない。
しないで、キスなんか。
春雪、やだよ!!
あきは姉ちゃんなんて愛してない、って言ってたじゃない。
愛してるのはいろはだけだ、って。
これからは俺が守る、って。
私は溢れてくる涙をTシャツから伸びた腕でぐっとこすり、歯を食いしばった。
私は信じる、春雪のこと。
だって私は春雪を愛してるから。
私が見ているとは知らずに、あきは姉ちゃんと春雪のキスは続いた。
街灯のもと、何かがきらっと光った。
それにあきは姉ちゃんが気づいて、拾い上げた。
「あら、ハルユキ。車の鍵、落としてるわよ?」
それは私が紅と一緒になって探した、あの鍵だった。
春雪、なんで生徒の落とし物なんて言ったの?
春雪の、車の、鍵なんでしょ?
どうして隠すの?
私には秘密なんか作らないでよ。
あきは姉ちゃんの声がさらに続く。
「このリボン、私がつけたのよね。まだ学生だったときに」
懐かしそうに灯りに鍵をさらし、ふっと視線が動いた。
窓から覗いている私とあきは姉ちゃんの目が合う。
あきは姉ちゃんは自慢げににこっと笑うと、
「ハルユキ、もう一度、キスして?」
春雪は私に気づいていない。
しないで、キスなんか。
春雪、やだよ!!

