シェリーに捧ぐ


「…先輩…?なんか…、速い…?」

目を擦りながら目覚める彼女。まだ半分寝惚けているせいか、言葉の使い方もなんだか幼さが否めない。
そんな姿に微笑ましさと抑えきれない愛しさ。

好きだ。誰よりも 大好きだ。

伝えられない想いを 君の幸せを祈りに変えられるなら何度だって捧げるよ。愛しい君へ。


「あ、ごめんね吃驚した?由梨ちゃんちの近くまで着いたんだけど、気持ち良さそうに寝てたから起こすのも可哀想になってさ、ついドライブに出掛けちゃった」

「え、あ、ごめんなさいなんか…。 あたしずっと寝てたみたいで……」

「全然構わないよ。それより腹空かない?ラーメンでも食って帰ろっか。」

「そういや空きましたねー。食べます、食べたいです!あたし豚骨醤油で!」

「由梨ちゃんって見かけもよらずヘビーなとこつくねー…」



end