さあどうしたものか?薫の君も匂宮も京に姫を住まわすべく
急いで住居を準備しようとなさいます。

そうした二月の半ば宮中で詩を作る会が催され、お二人は参加
されます。薫の君の詩が宇治を偲ぶ内容だったのに気づかれた
匂宮は次の日雪の舞う中を馬で宇治へと駆けられました。