朝はボサボサだった髪の毛が、今は無造作にセットされてて、なんだかカッコいい。
「春人ってイケメンだよね」
「……べつに」
「めっちゃ目立ってたよ」
春人の顔を見ながら話していると「危ないから前見て歩いて」と注意された。
……うー、たくさん話したいのにぃ。
私のこと。春人のこと。
お互いに知らないことがいっぱいあるから。
それを埋めるように、たくさんのことを知りたい。知ってほしい。
「莉緒」
「なに?」
「今日の夜ごはんなににしよっか?」
夜ごはん?
「うーん。寒いから、鍋食べたい」
「いいよ。なに鍋?」
「チゲ!」
「ふっ、わかった」
あ、笑った。
すこしだけ、頬を緩ませた春人の笑顔の破壊力ったらすごい。



