君だけに贈るラブソング








「ねぇ、なんでそんなにソワソワしてんの?」



ーービク!


放課後になってかばんに教科書を詰め込んでいる私に、朱理が突っ込んだ。


そ、そんなに挙動不審だったかな……?



「べ、別に〜?」


「怪しい」


「うっ……」



す、するどいよ、朱理!


私を疑うように目を細めて見てくる朱理をよそに、窓から校門の方を見る。


もう春人、来てたりするかな……?


ここからじゃよく見えないなぁ……。



「あっ……!」



いた……!


校門の柱に寄りかかるようにして立っている。
こんなに遠くからでもわかる、その存在感。


すれ違うみんなが春人のことを見てる。


なのに春人はそのことに気づく気配もなく、ずっとスマホを操作している様子。



「ちょ、またね!朱理!」


「え!?莉緒!?」



慌てて教室を出て、そのまま廊下を全力疾走。


春人……!