君の味に落とされて。





「でも玲於先輩が女の子に絡むとこあんまり見ないけど…」


中里さんがなにかを言っている途中で、ブーッと開演のブザーが鳴り、幕が上がり始めた。


「ごめん中里さん、なんて言った?」


「ううん、なんでもないよ。あ、始まったよ」


マイクを持って出てきた人がナレーターらしく、物語を語っていく。


そして鏡に向かってお馴染みのセリフを言うお妃様が出てきた。


劇は進んでいき、舞台に白雪姫役の人が出てきたとき、誰もが息を飲んだと思う。


「キレイ…」


肌が白くて、本物の白雪姫みたいなひと。

長い黒髪もキレイにドレスに映えている。


こんなにキレイな先輩がいたなんて、知らなかった。


玲於先輩のファンも静かになっていた。


そんな先輩は演技も上手くて、見いっていた。