「純菜はモンブランで、えーっと…名前は何て言うのかしら?」
「あ、真宮 玲於です」
「玲於くん!玲於くんはこれなんかどう?」
玲於先輩の前にお母さんが出したのは、イチゴのたくさん乗ったタルト。
クリームチーズの上に生クリームをたくさんのせて、その上にイチゴをたくさんと、ブルーベリーとかが乗っている。
お母さんおすすめの一品を出してくるなんて…どれだけ玲於先輩のこと気に入ったんだろう。
そして、そんな甘そうなケーキを目の前に、玲於先輩はキラキラした目をしていた。
「いただきます…、あ、食べていいすか」
「もちろん、感想聞かせてね」
そう言うとお母さんは他のお客さんのレジを打つために歩いていった。
先輩がタルトにフォークを入れて、口に運ぶまで、ジーっと見てしまうほど綺麗な動作だった。
一口食べた先輩の口元がゆるーっとしているのを見てあたしも嬉しくなった。
美味しそうに食べるなぁ先輩…。
ケーキと先輩、ファンの人が見たら素敵すぎる組み合わせ。
だって、あたしでさえ、なんだかきゅんとしてしまった。


