君の味に落とされて。





「そりゃケーキが食べた…っごほん。ケーキの試食でもしてーなーって思ったんだよ」


「カフェのケーキ食べに来てくれるんですか!えへへっ、嬉しいです!」


玲於先輩が興味を持ってくれたことが嬉しくて思わず大きい声が出ちゃった。


家なんて言うから、あたしの部屋綺麗にしてたかなぁとか考えちゃったよ。


先輩の隣でスキップをする勢いで自宅兼カフェに歩く。


「なんか…無邪気だよな、お前」


「え…それどういう意味ですか」


「…」


「なんで黙るんですか!」


もー!絶対先輩、あたしを小学生かなんかだと思ってるでしょ。


今日が初対面とは思えないぐらいに楽しい。


モテるのも頷ける、いい人だ。


あたし…今までこんな風に男の人と話したことなんて、あったっけ。


「…あ!ここです先輩!」