ゆでタコの様に真っ赤な萩弥。

「じゃ、これからよろしくねっ‼︎」

固まっている萩弥の鼻を
ツンツンとした。

帰ってくると涼は、嬉しそうに
笑って萌空に抱き付いた。

「うわっ‼︎くろりんキモい‼︎
キモい‼︎キモい‼︎キモい‼︎」

滅多にこんなことをしない涼。
その現象に、
萌空がキモいを連発している。

教室では、
ギャギャ騒ぎながらも
賑やかで楽しい。

萌空は、横目で俊を見る。

最近気づいたことがある。
俊を見ただけで、
鼓動が高まり目が合うとより高くなる。

そして、会うだけで嬉しい。

その気持ちはなんだろう。