【雫side】


「あっ、霰おかえり。お父さんも出た?」


ベッドで寝転んでいたら、タオルを肩にかけている霰がきた。


「あぁ。お父さんにも彼氏承認されたぞ」


「え、お父さんに!? な、何て言ってた?」


「幸せにしてやってくれ、だって」


「そっか……今も充分幸せだけどね。じゃあ私もお風呂入ってくるから。……こないでよね?」


「い、いく訳ないだろ、雫の両親がいるんだから」


私は着替えをもってお風呂場に行った。


「ふうぅ〜……」


この後どうしよう……ベッド1つしかないし、やっぱり一緒に寝るしかないよね。……そうだ、明日は2人でデートしたりとか!うん、それがいいかも。私は体と髪を洗い、パジャマに着替えて自分の部屋に行った。……あれ、もう霰はベッドで寝てる。……羨ましいくらいに寝顔もかっこいい。


「……好きだよ、霰」


そう呟いてベッドに近づいた時、いきなり腕を掴まれてベッドに倒された。


「――雫、捕まえた」


「あ、霰!! 起きてたの……!?」


「……パジャマ姿、可愛い」


「あ、ありがと……んっ」


「好きだよ、雫。大好き。愛してる」


霰は優しくキスをしてそう言った。恥ずかしいからそんなに『好き』って連呼しないでよ……っ!!


「私も。ずっと一緒にいたいよ」


「……お前ってホント、可愛いな。食べちゃいたくなるくらいに」


そう言って霰はまたキスをしてきた。今回はいつもより長くキスをしたから、いつも以上にドキドキした。数十分後、私達はベッドに入って寝た。