湊太side

俺は今びっくりしている
あのバカ莉奈がモテるって聞かされて
だって…色気ないだろ…？
それに中学からモテてたって？
そんな訳…だって…あいつの話しを
してた奴等は皆…可愛いとか一言も…。
…そうだよな…あいつだって女だし
いつかは…。さっきからｽﾞｷｽﾞｷする…。
何なんだよこの感情…熱でもあんのかな

｢…たっ…ただいま…。｣
｢おかえり…何だったの？｣
｢あっえっと…友達からでいいのでって｣
｢告られたのか…｣
｢告られたのね｣
｢…ど…どこがいんだろうなこんな奴の｣
｢…うっ…るさいよ…。はぁ｣
｢どうしたの？莉奈｣
｢えっ？それが…さ…｣

要するに話を聞けばこいつに告白した
さっきの野郎に友達からでいいからって
言われて告られたらしいんだよな…。
それで…話し終わって戻る時頬に…。
頬に……キスされたらしい。

｢へっキス！？｣
｢ちょっと、2人供！声大きいよ…｣
｢わりいわりい｣
｢ごめんごめん、｣
｢頬だけど…｣
｢へぇ…そう言う事ね｣
｢その男も良くやるよな入学式早々｣
｢………。｣
｢何か恥ずかしい…。｣
｢…湊太？｣

何なんだよ…簡単にされやがって…
お前はそんなに軽い女じゃねえだろ
お前はそんなに安い女でもねえだろ
そもそもその男は何なんだよ
あー。ムカつく。何なんだよ一体

｢ねえ莉奈名前何ていってた？｣
｢…あっ…冴島…君？だったと思う｣
｢冴島？…どっかで聞いた事が…｣
｢………あ…思い出したぞ！冴島皐月！｣
｢冴島皐月！？｣
｢えっ？冴島君って有名なの？｣
｢ばかね！冴島皐月って言ったら…｣
｢頭 顔 性格よし スポーツ万能！｣
｢そうそう！凄い人気者なのよ！｣
｢えっ…そう…なんだ…。｣
｢…何なんだよ…冴島冴島ってよ…！｣
｢え？どうしたの湊太…｣
｢勝手にやってろ！｣

ガラガラッ バンッッ

｢…何なのよ急に怒って…ばか湊太！｣