湊太side


中村莉奈…俺の天敵!
小学 中学生まで一緒だったけど
高校までこいつと一緒だとはな
それに4年連続同じクラス…。
どこまで一緒なんだよお前は。
そーして 入学式が始まったんだけど
凄いびっくりな話が周りから聞こえた

「なあ…1組の 中村莉奈って子ヤバくね?」

あぁ。お前らも思うか?俺も思う。
中村莉奈はヤバいくらい危ない奴だと

「つーかさ?1組美人揃ってね?」
「俺も思った!川瀬美羽美人だよな」
「確かに美人だけど俺は 中村莉奈だな」
「まぢで?俺は断然川瀬美羽だわ」
「この二人仲いいみたいだしな!」

こいつら頭大丈夫か?川瀬はともかく
中村のどこが美人なんだよ、驚いたぞ
もし顔がいいとしても性格がな(笑)
そして入学式も終えて教室に移動した

「…やっぱり分かんねえや」
「どーしたんだよっ新学期早々」
「うわっびっくりした…お前か…優生」

急に話しかけてきたこいつは
松本優生。確か川瀬が好きなんだよな
俺の長年の付き合いでもある親友だ。

「お前かって…失礼だな」
「わりい…」
「別にいんだけど…それで?」
「いや~ちょっとな…。」
「中村が気になる…ってか」
「なっなななんであいつなんだよ!」
「お前わかりやすすぎだろ」
「なっ…お前だって…」
「俺?俺は川瀬が好きだぜ?なあ川瀬」
「わっおまっばかっ!」
「なんだよ。正直に言ってるだけだろ」

こいつ何回断られてもめげない奴。
…と思ってた矢先に鬼の様な血相した
川瀬がこっちに向かってやってきた。

「あんたね…やめてくんない?」
「照れんなよ 美羽」
「…いい加減にしないと…っ」
「松本君!嫌がってんじゃん!」