『お兄ちゃん!行こ!』


少し多めの声で言う。



優人「ちょっ!おい!飯は?!」



『あ…時間ないから買っていこ!』




嘘だろ?!とでも言いたいような顔で

私を見つめる。



クスッ



なんだか犬みたい笑




「『行ってきます!』」




慌しい感じで言ったその言葉が

他の誰もいない家に虚しく響いた。